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ひまわり法はピンとケーブルだけのシステムですので、術者の技術にゆだねられる要因は大きいです。
そのために手術手技を紹介することが大事です。
パンフレットは手軽に閲覧できるメリットはありますが、絵と言葉で伝えることには限界があります。
DVDやMovie等のコンテンツは映像で、より多くの情報を伝えることができます。
でも手術なんて教科書やMovieみたからその通りにできるものではありません。
そこで手術の練習が有効です。
海外では、ご遺体を使って手術の訓練をすることは一般的ですが、国内では法的にまだまだハードルが高いです。そこでプラステックの骨を使った手術のトレーニングが手軽です。
今回旧友の都立墨東病院の石井先生のお招きで東京に向かいました。
まずは40分ほどの講義で、一般的な治療との違い、術後成績、合併症を紹介し、成績不良例から治療戦略を立てかたを紹介します。それを実現するために開発した機械や技術の紹介をして、その結果手術の精度が上がっていることを紹介します。
これまでにも手術の経験が多くある先生方でしたので、質の高い質問が多く飛んできました。これもローカルな会のいいところで、多くの人がいるところで質問することは気が引けますが、仲間のいるあいだくらいでは気軽にちょっとしたことも聞けます。そのちょっとしたことが結構criticalなこともあり、自分では何気なくやっていることですが、それなりの必然性があるのだなと気づかされることもあり、双方に取って有益な情報交換になります。またその施設にいる他の先生にもその知識を共有することができるので、技術力の底上げにもなります。
そしてつぎはモデルボーンを使った実践です。
若い先生が主でしたので、骨が目の前にあってドリルとピンを渡されると、もうとめられません。おもむろにバラバラに砕いた骨に立ち向かって行きます。
そこをなだめて、まずは手術を段階ごとに区切って tip & pitfall をお見せしながら、説明してそれに基づいて手技を再現してもらいます。苦労しながらバラバラの骨がだんだん形をなして行き、最終的にきっちり固定することができました。
講演で伝えた内容が、少しは実感してもらえたのではと思います。実際に一緒に手を動かしながら意見交換ができるのでちょっとしたこともたくさん聞けます。
そのちょっとしたことがとても意義のあることもあるので手術法がBrush upしていける要因にもなります。 目をキラキラさせながら一生懸命メモを取る若い先生を見ていると苦労が報われたと思う瞬間です。
手術は一人でできるものではありませんので、施設で手技のsimulationをして、tip and pitfallをshareして頂くとチームとしての技術力の底上げができます。膝蓋骨の粉砕が多く運ばれるような、救命センターや三次救急を受け入れている施設では意義があると思われました。
一仕事終えて一泊したホテルの窓からは朝日に輝く東京スカイツリー。
忙しい中、また明日からがんばろうと思う瞬間です。
ばたばたしてたのでなかなか更新できませんでしたが・・・
9/7に北海道整形外科外傷研究会に呼ばれてランチョンセミナーを行うことになりました。土田先生に呼んでいただき、座長は愛知海南病院の高田直也先生です。発表のラインナップを見ると北海道だけではなくそうそうたる面々が・・・
そして土田先生から注文がありました。それは、昨年オンラインセミナーをさせて頂いたのですが、audienceはかぶるので内容がかぶらない様にということ。さてどうしようということで、手術中に行っている手技が、術後のレントゲンに反映されるかを数字で表すことにしました。術前の悪い状態を如何ににもとの状態に近づけてそれを保持するかが手術の鍵になります。そこで古いレントゲンを引っ張り出していろんな角度や距離を測りました。結構骨の折れる作業でしたが予想通り面白い結果が出てきました。
それは当日のお楽しみ。
大好きな夏も終わりにさしかかり実りの秋の到来です。
今回は折りたたみバイクを持ってきました。東京から新宿までの距離感がわかってなかったので、直線で8kmならなんとかなるかと東京駅を出発。皇居がそんなに近くにあるとは知らず、またその周りをすごい数の人がランニングしてる姿も異様であり、方向性があるのでしょうが逆走している私はかなり違和感を覚えました。少しアップヒルな道を進めば新宿御苑にちょっと迂回しようとして道に迷いましたが40分ほどで京王プラザホテルに到着。いい運動になりました。
その日は神戸大学の外傷グループの集まり。岡大系列で演題が10%を超えたと話題になっていたのですが、神戸大学も負けるわけにはいかないとみんなでグラスをあわせました。
翌朝はバイクを、連れて周りをお散歩。朝日がまぶしい都庁がそびえ立つ摩天楼の間をふらふらポタリング。2週間前にバイクを調整してもらったので快適に走ります。
そしていよいよ主戦場に、昨年までうちに在席していた先生の発表です。3人とも集合したので、準備が大変でしたが、なんとかうまくまとめることができました。無事に発表が終わったところで後は新製品の情報を仕入れたり、製品開発の打ち合わせをしたりと実務的な話し合いもできました。分単位のスケジュールで新宿を後にしてバイクにまたがり東京駅まで。今度はダウンヒルな道でしたので20分ちょっとで到着。お土産とお弁当を買って新幹線に飛び乗りました。
また今年の夏、熊本の南の方から当院へ見学にいらしたN先生とも再会する約束をいたしました。先日いらした目的は私のボスの手術を見学するためでしたが、私のやっていることにも興味を持って頂きました。人の輪は思わぬところで広がるものです。無口な先生でしたが、夜焼き肉やでご一緒した時に、夏休みはモルジブに行ってロウニンアジを釣りに1週間舟に乗って追いかけるんだという話をするときが少年のような目で話されるのが印象的でした。その先生との再会も楽しみです。
さて熊本につくとすっかり日も暮れかけて新しい新幹線の駅のまわりはまだ開発途中という感じ。早速ブロンプトンを組み立ててiPhoneを装着するとカーナビ付きのイギリス製の外車があっという間に完成。ホテルに荷物を置いて熊本城に行ってみることに。知らぬ夜道もナビがあればすいすい。熊本城は夜間ライトアップされていて今日まで夜間の入場もできますということで何とも白と黒のコントラストが美しい天守閣が闇に浮かび上がっています。しかし気がつけばN先生と再開を果たす時間が迫っています。急いで待ち合わせの場所にナビってもらいました。熊本と言えばからしレンコンと馬刺は知っていましたが、人文字ぐるぐるなるものがお皿に載っています。ワケギをさっと湯がいてぐるぐる巻いたものらしいです。また幻の大吟醸も頂きました。そして驚くことにN先生もbromptomを持っているとのこと、貧乏学生の時にご飯に苦労した話、ベランダでバジルを栽培したことなど意外な共通点を見つけることができました。
さて昼からはいよいよセミナーです。中野先生に座長をして頂いて会は始まりました。まずはコンセプトと分類、評価方法、trouble shootingの方法、手術の実際、基礎データと30分で駆け足で説明。質疑応答もありましたが、早速work shopへ。若い先生たちの熱い視線を受けながらステップバイステップに手技を伝授していきます。ハンズオンのいいところはすぐ隣りで教えることができるのでちょっとした疑問のやり取りがしやすいことです。そうすると普段は何気なくやっていた手技が、意義のあるものであると再認識できることもあります。回を重ねるごとに、こちらも勉強させて頂くことが発見できます。そして、めでたく3つのヒマワリの花が会場にさきました。今度は九州のどこかの病院でバラバラになったひまわりに割いてくれる日を願います。