CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< MIS Himawariのtrial | main | 日整会に行ってきました >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
漢方の取り組み
 昨年からせん妄の患者さんに漢方薬を処方してかなりの効果を上げることができました。看護研究もそのテーマで進めており、病棟のスタッフが足並みを揃えて取り組んでいます。月一回の漢方の講義もこなして理解も深まりました。これは講義をする方も大変で月一回の資料作りは多大な労力が必要です。そんなこんなで軌道に乗ってスタディーが進んでいます。


さて前にも説明しましたが、「せん妄」って何かからおさらいします。整形外科では骨折で高齢者の方が多く入院します。骨が折れたり、動けない、痛いなどのストレスで、ついさっきまで普通にしゃべっていたお年寄りが「へんしーん」します。急に訳のわからないことを言ったり、家族が誰かわからなくなったり、攻撃的になったり、夜通し起きてたりします。これは治療する側も大変で本人にとってもリハビリが進まないので困ります。


通常は鎮静剤と言われる西洋薬でおとなしくしてもらいます。しかし効きすぎることも多く昼間寝たままでリハビリが進まなかったり、ご飯が食べれなくなったり、誤嚥して肺炎になったり、いろんな弊害が出てきます。



漢方しかし漢方薬ではそのような副作用はありません。いままで「抑肝散」で効果があったとか、「加味帰脾湯」で効果があったとか報告はありますがあくまでも「せん妄」→「処方A」といった病名投与にすぎません。それでは一定の効果しかありません。それは当たり前のことでその人に合ってなければその薬は効きません。つまりその人に薬があうかどうか経験的に分類して今の状態を示すのが「証」と言われます。すなわち「証」が解れば自ずと使う薬が決まってきて、効果が出る確率はグンと上がります。というわけで昨年からみんなで「証」を観察、評価してそれにあった処方を出すようにして、かなりの効果が出てきました。そこでわかってきたことをいくつか。

 1.せん妄は肝の異常にて「柴胡」を上手に使えばかなり有効です。
 2.お年寄りは「陰虚」(=体がひからびている)を合併している
   ことがほとんど、
 3.骨折して動けなくなるとほとんどの人が便秘になります。
 4.術後は気、血ともに足りません。


さらに想定外によかったこと

 1.スタッフが東洋医学的な視点で患者を見ることで、検査データには
   現れない異常を見つけることができる。
 2.ひからびた体を潤してあげると、精神症状もよくなる。
 3.便秘を治す→普通の緩下剤ではなく、血の巡りをよくする薬→骨折
   の痛みも改善
 4.気血補えばせん妄もよくなることがあり、術後の体力回復にもよい
 5.結果的に早くもとの生活に戻れるので退院も早く、ベッドが埋まっ
   て困ることが少なくなった。


そしていよいよ、勉強会も第二クールに入ります。今回から多くの人に参加してもらえるようにopen形式をとりたいと思います。発信するメッセージをon lineで共有する試みをはじめていきたいと思っています。勉強会に参加したくても夜勤の間であれば起きて病院に来るのも一苦労。でもその時間家に居ながらにしてnetで視聴できて質問もできるようになればいいな。それを院内の人に限らず、事前にお知らせしておいてメンバー登録でもしておけば,passwordでlogin すれば勉強会に参加できる。そんなことができたらいいなと思っています。

第一回はまずはそんなシステムのトライアル。
| 漢方 | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スポンサーサイト
| - | 00:01 | - | - | pookmark |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://maruchan-doc.jugem.jp/trackback/48
トラックバック