CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< マナレイアな朝 | main | 第16回 EOTS >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - | pookmark |
野瀬病院
私の先輩の野瀬先生に、dragon eyeの使い方を見せてくれという依頼があり野瀬病院に伺いました。私が医者になりたての研修医の頃、お世話になった先輩です。医師としてもご指導いただき、休みにはキャンプにくりだしてはいっしょに楽しんだものでした。それから月日は流れ私は今の病院で外傷にまみれる生活、野瀬先生は先代の跡を継いで地域医療に貢献する毎日を送っています。 

さて前にも出てきましたが Dragon eye (竜眼)はDistal radial Aguide over needle eyeの略です。そのこころは手術の最後にひと筆を加えることでそれを完成させるという画竜点睛。という「深いい」意味合いが込められています。

 

dragoneye nose hp 1 さて外来を終わるや車に飛び乗り東へ向かいます。何とか予定時間に間に合って手術開始。久々の再開に思わず記念写真です。レントゲンを見るとまさに画竜点睛を入れたくなるような症例でした。

ここから先は整形外科関係の人に向けてマニアックな話をします。

 橈骨遠位端骨折は倒れて手をついたすなわち背屈強制されたときにおこります。また、尺側から手をついた結果、手関節を背屈、橈屈して軸圧がかかることが多いので、shaftの骨折+dorsal ulnar cornerfragmentを含むことが意外に多いのです。単純な関節外骨折と思っていても、XPだけでは認識できないことも多く、CTで骨折がわかることもあります。そういう訳でAO type A2と思われる症例でも経験上C1.1に分類されることが意外に多いと思います。CTでわかる程度の骨折線は無視しても臨床成績に関係することはないのですが、やはり母床から浮いていると、術後の腫れや痛みの原因になったり、可動域制限特に掌屈制限になったり、DRUJの症状が出たりする印象です。背屈転位した骨片はvolar locking plateのスクリューでは固定できません。すなわち、背側の骨片は掌側からlocking pinscrewでは押してしまいますし、conventional screwでは寄せてきたときに先端が出てしまいます。もちろんular corner でスクリューが出た先は4th extensor compartmentですので伸展筋断裂が非常に気になります。かといってDoral plateは侵襲が大きくaxial loadに耐えられるだけの剛性もありまえせん。

dragoneye nose hp 2

Dorsal+radial double plateというオプションもありますがextensor にとってはinvasiveな手技で、これでも剛性はvolar locking platemicronailに劣るとの報告が最近発表されました。という訳でaxial laodに耐えられるdevicedorsalからadditional optionで固定できないかということで開発されたのがDragon eyeなのです。やはり背側に浮いた骨片を背側からのスクリューで押さえ込む方が安定します。怖いのは背側からのスクリューが掌側に出た時ですが背側に比べて分厚い掌側の骨皮質は必ずしも十分cortexを超える長さを選択する必要はないようです。というわけでこのようなAO C1.1の骨折型にはMicronail + Dragon eyeが最もlow invasiveで効果的な固定法ではないかと思います。

 

 

マニアの話はここまでにしておきます。

 

このようにして画竜点睛が如く仕上げのスクリューを入れることで新しい世界が広がります。手術も無事師終了し、久々にお会いした野瀬先生も気に入って頂きました。一仕事終えてほっとした気分で病院を後にしました。


dragoneye nose hp 3

| Dragon eye | 22:26 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
スポンサーサイト
| - | 22:26 | - | - | pookmark |
コメント
maruchan先日は有り難うございました。おかげさまで患者さんは順調です。年齢の割には非常にactivityが高い方で早速夏山に登ることを楽しみにリハビリがんばっておられます。オペ後にdragon eyeのお勉強のサービストラックまでしてもらい楽しかったです。maruchanの情熱がひしひしと伝わってきました。僕も新しいことに取り組む熱い人間が大好きです。
又”仲良し家族大集合”でBBQなんかもしましょうね!
| norinori | 2010/03/05 10:24 AM |
先生!お疲れ様です!!
この日のオペは楽しかったですね〜(笑)
さすが先生です。狙いもばっちりでしたね!!

ほんと先生の熱さにはいつも感服します。私もDragon eyeを
もっと世に広めたいと思いました。また色々とテクニックを
伝授していただきたいと思います。

また今後とも宜しくお願いします!!
| Dragon eye信者1号 | 2010/03/06 10:26 PM |
いろいろとお疲れ様でした。

私には熱い先生!というイメージはなかったんだけど、そうだったのか〜。
| K-S | 2010/03/11 4:55 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://maruchan-doc.jugem.jp/trackback/33
トラックバック