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交通事故死亡者の減少
ニュースの記事では、
「警察庁は2日、09年の全国の交通事故死者数は9年連続で減少し、4914人(08年比241人減)となったと発表した。死者数が4000人台になったのは57年ぶり。事故の発生件数と負傷者数も5年連続で減少。警察庁は、シートベルトの着用者率の向上や悪質・危険性の高い違反に起因する事故の減少などが要因とみている。」

 交通事故死亡者が減っているという喜ばしいニュースです。様々な要因があると思います。この10年ERに関わってきた経験でちょっとコメントを。

 まずは飲酒のとりしまり。いったん飲酒で取り締まられると、下手をすると社会的地位を失うことにもなりかねないご時世です。確かに酒臭いドライバーが事故をして救急車で運ばれることは滅多に見なくなりました。夜中の大きな事故は少なからず飲酒が絡んでいたようです。

 次に車の性能もあがっていることでしょうか。事故の数も減っていますが、死亡者数はもっと減っています。救急隊が持ってくる現場の写真では見事に車はつぶれていてもキャビンは比較的原形をとどめています。そういう意味ではずいぶんドライバーを守る設計になっているのだなーと感心することもあります。車がえらいことになってびっくりして救急車呼んだものの、かすり傷程度で歩いて救急隊とERに入ってくる人も多いです。

 次に景気の後退も一因でしょうか。大きな事故に若年者の未熟な運転や無謀な運転が絡んでいることも多いです。しかし近年の景気の後退でおいそれと誰もが車を持つことができなくなってきているのでしょうか。明らかにそのような事故で搬送されるケースは減りました。急にドライバーのマナーがあがったとはとても思えない姫路の交通事情ですので。

 これに反して増えているのが高齢者の事故です。歩行者も運転者も含めて。普段道を走っていると、5mそばに横断歩道があるのにむりやり車の間を縫って横断しようとする自転車。いつかは救急外来に運ばれるんだろうと思いながら、無事に向こう側に到達するのは運の問題かと思いつつ祈ることしかできない。姫路の車の運転も荒いと言われていますが、それは自転車にも当てはまることで・・・えてして自転車側はドライバーが全部悪い様に責め立てるのですが、救急隊から現場の状況を聞くとそうでもないことも・・・次に高齢ドライバーの事故です。高齢者が増えるんだからこれは仕方ない問題で、姫路では公共の乗り物が発達していないので、高齢者のドライバーも多いようです。もみじマークならぬ「枯れ葉」マークと言われて、その存在の賛否が議論されますが、何らかの認識する方法も致し方ないと思う現場の状況です。

 ともあれ、昨年の後半からけがによる手術も減ってきました。素直に喜ぶべきか、まだまだ経済活動が回復してないと悲しむべきか。ともあれ今年も世の中が平和であります様に。
| 医療 | 15:30 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
勤務医として思うこと、診療報酬改定
『長妻昭厚生労働相は12月23日、来年度の診療報酬の改定率をめぐり藤井裕久財務相と折衝し、医師の技術料などに当たる「本体」部分と、「薬価・材料価格」を合わせた診療報酬全体を0.19%引き上げることで合意した。薬価・材料価格に関しては合計1.36%引き下げ、本体部分はこれを上回る1.55% 引き上げる。診療報酬全体での引き上げは、2000年度以来10年ぶり。』

  医師が手術を行うと材料費とともに技術料としての手技料が発生します。医療費が増大しているのは事実ですが、医療費がかかる高齢者の割合が増えているのも事実です。医療技術はどんどん発達して、高度化、細分化されているのですが、医療費を押さえようとして、診療報酬の技術料はこの10年間下げられ続けていたということです。またその手技料を決定する項目も細分化していないため、高度な技術、最先端の治療手技を用いたらかといってそれに見合う手技料が上乗せされる訳ではありません。その割に医療事故が起こると視聴率をとるためかニュースキャスターが躍起になって責め立てる絵がテレビで流されます。すべての医師が最先端の技術を身につけていないとだめで、24時間最先端の医療が受けられて当然と言う風潮を作り出す報道の仕方はどうも???そんなに簡単に医師の技術が身に付く訳でもなく、とりあえずのレベルは到達しますが、なかなか成熟したレベルに到達するには時間がかかります。医師が自分の技術を磨くのも大変な時代で、聖人君子の志がないとできません。

 病院勤務では、拘束時間も長く(これは病院によります)、公立病院では恐ろしく給料の安いところもある。となると勤務医なんかやっとれるかーっということで手術の腕のたつ先生がどんどん開業して行きます。この病院の整形外科では、年に900件の手術のうち70件の緊急手術、平均すると週に1−2件の緊急手術が時間外に行われています。予定手術をたくさんこなしていてもある程度予測ができますが、緊急の場合はそうはいきません。そして、今日はあかんでという日に限って緊急手術が入ります。そんな整形外科の病院は珍しいのですが、まあ家庭崩壊の危機を乗り越えながら三児の父をこなしています。ただそれなりの志と労力を費やしている自分としては、それに対する正当な対価で評価されたいとは思いますが、現行の制度ではその仕事の内容まで評価する術はなく難しいですね。そんなことを考え出すと仕事ができなくなるので・・・年末の独り言でした。
| 医療 | 16:47 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
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